子どもが「ママのバカ! キライ!」と言いたい時は、何か当たりたい気持ちがあるのでしょう。ママとのつながり感が弱くなっているのかもしれません。とにかく今、「幸せでない」のです。

さあ、ママの出番です。「あ、あなたは今、幸せじゃないんだね。本当はそんなこと言いたいわけじゃないよね。どうしたの? ママのおんぶで幸せになる?」と誘ってみてのってくるなら、そのままおんぶして、「ああ、幸せじゃない! 幸せじゃない!」と共感しながら部屋を一回りしてあげたら、ママにくっつく安心感で落ち着くかもしれません。または、「あ、幸せじゃないね!」とママの方からさっさと抱っこしちゃうのも手です。

充電か、放電かは子どもしだい。でも、こういう時はモヤモヤしているから、最初は放電でしょう。モヤモヤの中身がママにわかっているなら、「○○したかったね」などと、その気持ちに共感してあげればいいでしょう。でも、わからなくても大丈夫。「なんだかわからないけど、モヤモヤしてたんだね」と共感できます。放電のあとは、抱っこでたっぷり充電しましょう。

要は、子どもの言葉に振り回されないことです。「バカ! キライ!」ってママに甘えているのね、と思えばいいのです。

日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美