ダダこねが激しい時、ママはその対応に苦戦していることでしょう。そういう時って、実は子どももとても困っています。運転が下手で暴走してしまっているのに、自分の未熟さをどうにもできないのですから。ママも子どもも「自分はダメだ」と自信をなくしているかもしれません。

もし、そんな状態だったら、「この子は、まだ運転が下手なんだな」と思ってあきらめてください。あきらめて覚悟してください。運転が下手なのは、ブレーキの練習不足なのかもしれません。または、甘えて泣くのが下手で、おおらかにイヤイヤができないのかもしれません。どちらにしても、ママも子どもも悪くないのです。ただ、今までのやり方では上手くいかないというだけです。困った時は、新しいやり方を手に入れるチャンスです。

「こうしようね!」とママが手を添えて子どもの聞き分けをしっかり誘い続け、安全にイヤイヤを受け止めながら望ましい行動に導いていけばいいのですが、こじれてしまったイヤイヤやかんしゃくに対応するのは、なかなか大変です。そういう時は一人で頑張らずに、保健所や子育て支援のひろばなどで相談してみましょう。周囲の知恵や力を借りて、ママが安心できる状況を作ることが大事です。

日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美