野菜が苦手、食事をあまり食べてくれないとお悩みのママ、子どもの水分補給に牛乳やジュースなどを飲ませていませんか。実はそれが「食べない悩み」の原因となっているかもしれません。

これらの飲料は栄養価が高く、甘みもあるので飲み過ぎてしまいがち。幼児の胃は2~3歳児で400ml程度と小さいので、すぐにお腹がいっぱいになってしまいます。

 

ジュースなどの清涼飲料水には、多くの砂糖や甘味料が使われています。

エネルギー量の過剰摂取や虫歯の原因にもつながりますし、糖分を代謝するためにはビタミンB群やカルシウムが必要なので、糖分の摂りすぎによって発育に欠かせない栄養素を奪ってしまいます。

また、噛まなくてもエネルギー量を摂ることができるので、あごや歯の発達も妨げ、その結果、脳の発達も妨げてしまいます。

 

さらに、おやつとして清涼飲料水にスナック菓子やチョコレートなどを組み合わせると、それらには塩味・油脂・糖分という脳の3大好物が揃っているので、濃い味でないとおいしいと感じなくなり、野菜を食べるお口に育ちません。

 

子どもの水分補給は、水かノンカフェインのお茶で十分です。ちなみに牛乳は1日200~300mlまで。ジュースは毎日ではなく、たまの楽しみとして位置付けてあげましょう。

 

管理栄養士 幼児食アドバイザー 山口真弓