「誤飲」とは、口にいれてはいけないものを誤って飲み込んでしまうこと。「誤嚥」とは、食べ物などが気管、気道に入ってしまうこと。どちらも子どもに起きやすく、生命にかかわることがあります。
【誤飲】タバコ、硬貨、ボタン電池、洗剤、医薬品、化粧品、石油製品(灯油など)、おもちゃの部品など、生活の中にあるすべてのものが原因と成り得ます。
誤飲事故が多いのは何でも口に入れてしまう生後半年~1歳頃ですが、大人の使っているものに興味を持ち真似をしたがる2~3歳の頃は、マニキュアの除光液や吸い殻を入れたペットボトルによる誤飲事故なども起こっています。子どもの手が届く場所に危険なものを置いていないか、常に目配りが必要です。
【誤嚥】誤嚥しやすい食品としては丸くてつるんとしているもの(白玉だんご、うずら卵、プチトマト、ぶどう、アメ玉など)、かみ砕きにくいもの(ピーナツ、豆類、グミ、こんにゃくゼリーなど)などがあげられますが、それ以外の食品(パンなど)でも、丸のみすれば窒息のリスクがあります。
また、遊んだり歩いたり寝転んだりしながら食べるのも誤嚥事故につながるNG行為。「食べる時は座って」を習慣づけましょう。
西武文理大学 茂手木明美