栄養バランスが良さそうな市販のお弁当やお惣菜。でも、含まれるミネラルの値を測ってみると、多くの場合、国が定める基準に届いていないという結果が。どうしてこんなことが起こるのでしょう?

現代食のミネラル不足には、いくつかの理由が考えられます。1つめは、「水煮食品が増えていること」。たとえば、にんじん、ごぼうなどの入った野菜の水煮パックの場合、野菜を水で煮て、何度も洗い、パックに詰めるという加工の過程で、野菜に本来含まれているミネラルが流れ出てしまっています。こうした水煮食品は手軽で安価なので、市販のお弁当や惣菜、レストランや給食などでもよく使われています。また、生の野菜をカットして販売している「カット野菜」の場合も、ミネラルは3割、ビタミンC7割減ってしまっています。

2つめは「精製しすぎた食品」。白砂糖、精製塩、精製された油などは、製造の過程で食品に含まれているミネラルまで取り除かれてしまっています。

さらに、添加物の問題もあります。「リン酸塩」は加工食品の「プリッ、ふわふわ、とろとろ」の食感を出すためによく使われていますが、腸でミネラルを抱えて外に一緒に出してしまう作用があるので注意しましょう。

《今月のミネラルレシピ》

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現代食に不足しがちなミネラルも含み、良質なたんぱく源として活用したいお豆。 彩りもたのしい豆のサラダをご紹介しましょう。

 

食学ミネラルアドバイザー 国光美佳