「ママのバカ!」と子どもが言うとき、何か当たりたいくらいのモヤモヤがあって幸せでない、という話をしました。同じようにママが「子どものイヤイヤにイライラ」「育児が楽しくない」「子どもに当たってばかり」というときは、ママの中にも何かモヤモヤする気持ちあって、幸せでないのです。

助けが足りなくて、一人で頑張っていて疲れているのかもしれません。そのことをちゃんとわかって、「よく頑張っているね」とほめてくれる人もいないのかもしれません。自分の育児に自信がもてなくて、辛いのかもしれません。

ママはちっとも悪くないですよ。自分が幸せでないのに、人に優しくなんてできません。ですから、子どもの幸せのためにもママを幸せにしてあげないとね。ママにも放電と充電が必要です。

いい方法があります。子どもがママの腕の中でイヤイヤするように、パパに後ろから抱き締めてもらって、ママのモヤモヤをパパになすりつけるつもりで、思い切りイヤイヤするのです。そして心の中で、(もう、イヤだー!)とか(パパなんかちっともわかってない!)など思う存分叫んで下さい。言葉に出さないから、誰の記憶にも残らないので安心。イヤイヤの放電効果を実感できますよ。

日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美