「子どもをほめて育てる」という考えが定着してきていますが、実践できる家庭は少ない気がします。それは、日常生活の中では、子どもは「ほめられること」よりも、大人が「してほしくないこと」をする方が多いからかもしれません。

そう考えると、「子どもをほめて育てる」よりも、「批判的しない子育て」のほうが、現実的で、バランスのとれた接し方と言えそうです。

「してはいけない事」をしたら、理由は説明せずに、シンプルに「ダメだよ」と声かけをしましょう。親が子どもに教えなければならないことの一つに「社会のルール」が含まれていますので、「ダメだよ」で教えて行けばよいですよね。理由なしの「ダメだよ」は、批判的でも攻撃的でもなく、ニュートラルです。「ダメ」の理由は、もっと成長してから伝えたらよいと思います。

子どもは、「ほめられる」よりも「怒られない」方が好きです。頑張ったらほめて、してはいけないことをしたら「ダメだよ」の方が、ママもパパも楽ですよね?

生きることは、バランスをとること。「過ぎたるは、及ばざるが如し」。そして、叱るためには親の基準が同じであることが大事なので、一度、ママとパパ一緒に、「ダメ」の基準を見直してみてくださいね。

前田 節子

BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)認定カウンセラー