まだまだ、〈かまって!症候群〉から抜け出せない年代のお子さん。外での活動の疲れを発散するため、今まで以上にかまってもらいたがる場合もあります。

 そんなときストレスを溜めずに相手をするには、親としての責任感を少し横に置いて、童心に戻ってみることです。「親として、ちゃんと遊んであげなくちゃ!」ではなく、心の中の〈子どものわたし〉とわが子が一緒に遊ぶという感じ。「遊んであげる」というより、「遊んでもらう」というモードの方が、柔らかい感じになり、子どもも嬉しいのです。

 「遊びの中で、何かを身につけさせよう」と思う必要はありません。なんの役にも立たなそうな、くだらない遊びでもいいのです。なぜなら、「一緒に同じ時間を過ごして、笑顔を交わしあう」という楽しい経験は、人間関係の基礎だからです。遊びが失敗しても、親子の小競り合いがあっても、それはそれで必要な体験なのです。

 なによりも、童心に戻って楽しむ、わが子とのじゃれあい遊びは、親の心の癒しにも最適です。キャッキャッと一緒にふざけた後は、きっと心がスッキリするはずです。