お片づけのしつけをスムースに行うために、大人が準備しておくことがあります。それは「子どもが片づけやすい環境を作っておくこと」です。

たとえば、園から帰ってきた子どもがかばんや帽子を置く場所を決める、園からのおたよりを入れる箱を子どもが入れやすい場所にセットする、片手でおもちゃをしまえる棚や箱を用意する、などです。

全てのモノに「おうち」(定位置)を決めましょう。おうちを決めないままにしておくと、モノがはみ出す原因になります。しまう場所選びは、片づけを成功させるカギです。

場所選びのポイントは3つ。①適切な置き場所であること(使う場所、または近いところがベスト)、②しまいやすく取り出しやすいこと、③スペースにゆとりがあること。

「おうち」があっても、それが子どもの手が届かない場所だったり、導線からはずれていたりすると、お片づけがめんどうになってしまいます。

片づけやすい環境が用意されていれば、しまうのはたった数分ですみます。キチンとおさめられる場所が確保されていれば、子どもにとって片づけはイヤなことではなく、むしろ喜んでやることに変わります。子どもから進んで動くようになるために、モノのおうちを決めましょう。

NPO法人 JAMネットワーク代表 高取しづか