幼い子どもがいろいろな物をなめたり口に入れたりするのは、「最も感覚が発達している口を使って、物の形や感触を確認しているから」と言われています。多くの物に触れることは子どもの成長過程にとって大切ですが、それは危険と隣り合わせでもあります。

 特に、小さな部品が使われているおもちゃは、子どもが部品を飲み込む誤飲事故が多く発生しています。おもちゃの購入や使用時には、必ずおもちゃの対象年齢を確認しましょう。

 子どもが使用する製品には安全基準が設けられています。

 「STマーク」(エスティーマーク、Safety Toyの略)は一般社団法人日本玩具協会が14歳以下用の玩具に対して、玩具安全基準に適合している製品に表示しています。部品が外れにくい、のどに詰まらない大きさなど、安全性を配慮した設計がされています。

 「SGマーク」(エスジーマーク、Safe Goodsの略)は一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを示していて、ベビーカーや子ども用ベッド、抱っこひも、すべり台などが対象製品となっています。製品選びの際の参考にしてください。

 

西武文理大学 茂手木明美