怒ったり罰を与えたりして言うことを聞かせるのではなくて、いずれ成長した子どもが自分で考え、判断して適切な行動ができるようにするために、子どもが幼い今、親はどのようにかかわるといいのか考えてきました。

 親にもそれぞれ親に育てられた歴史があって、いけないと思うのに思わず怒鳴ってしまったり、読んだようにしようとすると急ブレーキがかかってしまったり、受け入れられないままセリフのように共感の言葉を言っても子どもの心に響かなかったり、そういうことはとてもよくあります。

 自分を責めてつらいとき、鏡の前に座って「後悔できる自分、しない方がよいと分かっている自分」を受容し、共感する言葉をかけてみましょう。

 「ダメって分かっているのに怒りが止まらなくなって、つらかったね」

 イライラするあなたも、100%OK。感じてはいけない気持ちは、ありません。もしご自身が子どものころ、自然に湧き上がる子どもらしい気持ちを理不尽に封じられた記憶がよみがえったら、その頃の自分に今の自分から声をかけるのもいい。

 「いやだったね」「あなたが理不尽に耐え、生き抜いてくれたから今の私がいる。ありがとう」

 むずかしいと感じたら、どうぞ専門の支援者(カウンセラーなど)に相談してください。