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子育てハガキ通信

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  • 10月号
    イヤイヤ対応のきほんは「放電+充電」
    10月号

    イヤイヤ対応のきほんは「放電+充電」

    さあ、いよいよ子どものイヤイヤをどう受け止めるか?という具体的な話をしましょう。イヤイヤ期以前の子どもは、思い通りにならないとウェーンと泣いてママのところに戻ってきてよしよししてもらっていましたが、イヤイヤ期になると、地団駄踏んだり、体を左右にゆすってヤダヤダしたり、床に寝転んで全身で身もだえしたりするようになります。なぜでしょう? それは、子どもの中に、アクセルだけでなく、ブレーキを踏もうとする気持ちが育っているからです。ブレーキを踏まなければ、葛藤は起きずに、ただ自分の思い通りにしようと突進するだけです。

    偉いでしょう!「思い通りにしたい」けど「それはダメだ」と葛藤して、身もだえしているのです。人に当たったり、物を投げたり、壊したりせずに、モヤモヤする気持ちを上手に発散(放電)しているのです。「よしよし」の充電とは反対に、「ヤダヤダ言わせて!」なのです。

    子どもがおおらかにヤダヤダ言っているのなら、親はまず見守って、気がすむまで放電させてあげましょう。そして、子どもが葛藤を乗り越えて立ち直ったら、乗り越えたことをほめて、ぎゅーっと抱いてあげましょう。これで「放電」+「充電」完了です。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 9月号
    ママは子どもに安心をあげる「充電器」
    9月号

    ママは子どもに安心をあげる「充電器」

    子どものイヤイヤにどう対応するかの前に、イヤイヤ期を支えるママと子どもの大事なつきあいについてお話します。

    700万年前、霊長類ヒト科として誕生した私たちの祖先が、言葉を使うようになったのは7万年前。長い間、私たちは言葉なしにコミュニケーションをとって信頼関係を作ってきた社会的動物です。人と人との信頼関係なしには、私たちは安心して今を生きていけません。

    子どもが「この自分でいいんだ」と自信をもって生きていくには、ママとつながっている安心感、「自分は大事な存在なのだ」と思えることが必要です。それがあるから、安心して自分の思い通りにならない気持ちをおおらかにヤダヤダと表現できるのです。「表現しても嫌われない」という安心感です。

    その安心感は、「共にいる」体感から養われます。親子で何かを一緒にするのも楽しいですが、何もせずただママに触れて、ママを感じる時間も大事です。子どもは不安になるとママのところに甘えていって、ママによしよししてもらうことで安心を「充電」して、また元気に離れていきます。ママの「安心をあげる充電力」は誰よりも大きいのです。ママが力を発揮するためにも、ママ自身の充電も忘れずに!

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 8月号
    「気持ち」に共感、「行動」はコントロール
    8月号

    「気持ち」に共感、「行動」はコントロール

    「クイーンエリザベス号に乗って世界一周旅行したいな!」と思わず口にした時、「そんなの無理にきまっている。ばかばかしい!」と言われたらムカっとしませんか? ただ、「そうだね。行けたらいいね」と言ってくれればいいのに、と。

    気持ちはどんな気持ちもあっていいのですが、実際にクリーンエリザベスに乗るために皆が住んでいる家を売ろうとしたら困りますね。でもそうならないのは、大人は自分の「行動」をコントロールできるからです。

    子どもは「アイスクリームをおなかいっぱい食べたい!」と思ったら、まだ行動のコントロールが上手でないので制限なく食べてしまいます。「1個だけにしようね」と大人が作る「枠」が必要です。でも、それを言葉だけで「ダメ!」と伝えてもまだ無理。脳科学者の茂木健一郎さんいわく、「(2~3歳の)子どもの脳は、わかってもできない脳」なので、ママの言うことを理解はしても、実行はできないのです。

    「アイス、もっと食べたい!」と冷蔵庫に突進する子どもは、言葉だけでなく、体ごと止めましょう。ママの言葉で「アイス、いっぱい食べたいよね」と気持ちに共感しながら、ママの体で「でも、やめようね!」と行動をコントロールすることができます。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

     

  • 7月号
    親が子どもの「ボス」になる
    7月号

    親が子どもの「ボス」になる

     気持ちのコントロールは、車の運転に例えることができます。自分の思い通りにしたい気持ちがアクセル。自分の気持ちを抑制するのがブレーキ。大人の私たちでもアクセルを踏みすぎて失敗したり、ブレーキを上手く踏めずに後悔したり、自分の気持ちの運転はなかなか難しいのです。その難しい運転を子どもは今、学び始めているのです。

    子どもは人生が始まったばかりの、この世の新入社員のようなもの。親は先を行く上司、ボスなのです。会社だったらどういうボスがいいですか?「困ったら相談しやすく、話を聞いてくれる人」「方針が明確で」「行き過ぎたら止めてくれて」「任せてくれて、でも最後の責任をとってくれる人」。逆に、新入社員に「どうすればいいと思う?」なんていちいち聞いてくるボスは困りますよね。

    子どもにどう接したらいいか?と迷ったら、「自分だったら、上司にどうしてもらいたいか?」と考えてみると、ママ自身の中からヒントがみえてくると思います。それにしても、新入社員ですから、社の方針には従ってもらわないとね。子どもの気持ちを尊重することは大事ですが、「ごはんの前は、お菓子はなし」と枠をつくり、子どもを導いていくことも親の大事な仕事です。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 6月号
    「しつけ」ってなんでしょう?
    6月号

    「しつけ」ってなんでしょう?

    『犬のしつけ』という本に、「犬をしつける目的は、犬を自由にするため」とあります。飼い主のそばを離れない犬なら、リードはいらない。吠えないようにしつければ、一緒にレストランにも行ける。子どもは犬とは違うけれど、しつけの目的が自由になること、というのは同じです。子どもたちは、いずれ親から離れて社会に入っていきます。その社会のルールが身についていれば、幼稚園、保育園に入っても自分らしく自由にふるまうことができます。しつけられていないと困るのは、子ども自身なのです。

    しつけは具体的には、親が「枠をつくる」ことから始まります。たとえば、「お菓子が食べたい」という子どもに、「もうすぐごはんだから、今はお菓子は食べないよ」という枠を作ります。枠ができたことで、子どもの中には<「聞き分けなくちゃ」⇔「いやだ」>という葛藤が生まれます。葛藤といっても、お菓子に恋する未練心の方が強力で、「いやー! 食べるー!」と親の枠にぶつかってきます。ここで親が枠をゆるめてしまうと、葛藤を乗り越えて「聞きわける」練習ができません。ですから、親は枠をゆるめず、泣いたり騒いだりする子どもを「ただ今、失恋中!」と受け止め、「聞き分ける力」を育てましょう。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 5月号
    イヤイヤっ子の心の中は…
    5月号

    イヤイヤっ子の心の中は…

    「おもちゃがほしい!」「お菓子、もっと食べたい!」「まだ家に帰りたくない!」などと子どもにイヤイヤ言われたとき。「だってしかたないでしょう。あのね…」と一生懸命ダメな理由を説明しても全然納得してくれなくて、ママの方がくたびれてしまった、ということはないですか?

    「どうしてわかってくれないの!」と思うとき、イヤイヤっ子の心を理解するには「失恋(=自分の思い通りにならないこと)」をイメージしてみるといいかもしれません。

    「彼は他の人のことが好きになったんだから、しかたないでしょう」などと理由を説明されても、そうそう簡単には納得できませんよね? 子どもも同じで、自分の思い通りにならないことはわかっている。でも、思いが通らないときのモヤモヤする気持ちを自分ではどうにもできないのです。

    イヤイヤ期の子どもの毎日は、いわば日々「失恋」の連続です。魅力的なおもちゃに失恋、大好きなお菓子に失恋。もっと遊びたい公園に失恋……。子どもの心の中には、大好きなママの言うことを「ウン」と素直に聞きたい気持ちもあるのですが、あまりにも未練心が大きいので、自分を通そうとする「イヤイヤ」のほうだけが目立ってしまうのです。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 4月号
    イヤイヤが始まった! どうしよう! 
    4月号

    イヤイヤが始まった! どうしよう! 

    生まれてから順調に子育てしていたのに、イヤイヤが始まってから行き詰ってしまったという話をよく聞きます。できもしないのに「自分でやる!」と言い張ったり、「どうしてもこっちがいい」とダダをこねたり……。もうママの方もイヤーですよね。でもイヤイヤ期には、実はとても大事な意味があります。

    これまでイヤイヤが激しくなかったのは、まだ子どもの中に「自分はこうしたい」というプランがなく、「ママのプランが僕(私)のプラン」でよかったからです。でも今や、順調に育って「自分のプラン」を作れる力がついたのです。

    ですから、イヤイヤが激しくなってきたら、ママは「私の育て方は間違っていなかった!」と自信を持って、「ここまでよくやってきた!」と自分をほめ、まずは成長をお祝いしましょう。

    その上で、子どもの立場で考えてみましょう。自己主張が始まったばかりの子どもにとって自分の作ったプランは唯一絶対!なもの。まだ譲り合うという練習の経験がないのですから、とにかく主張することに頑張るのです。「自己主張」と「相手の主張を受け入れること」その両方ができて、譲り合うことができます。その練習がいよいよ始まりました。

    日本抱っこ法協会 公認ホルダー 阿部優美

  • 3月号
    心のお掃除 -ママ、いつもありがとう!
    3月号

    心のお掃除 -ママ、いつもありがとう!

    デトックスが流行っていますが、忙しいママには「心のデトックス」も必要です。年末とかお誕生日にでも、1年に1回、定期的にデトックスをしてみませんか? やり方は簡単。まず、1年を振り返ります。何をしていたかはあまり覚えていないと思いますので、イベントから書いてみましょう。きっと、イベントがらみで、楽しかったこと、辛かったことを思い出すことができるようになると思います。 次に、それを見ながら、「この1年は、バタバタだった」のように、共通した気持ちを探しましょう。そうすると、ある傾向が見えてくると思います。傾向が分かったら、翌年の目標を立てます。この場合なら、「バタバタだった=時間に追われた」ということにつながるので、「計画を詰め込み過ぎない」という大まかな目標を立てます。さあ、これでデトックスの半分が完了です。 次は、心から、ご自分に「お疲れさま」を言ってください。子育ては長期戦。今、一生懸命頑張っていても、結果がでるのはずっと先です。だから、「結果」ではなく、「頑張った自分」にご褒美です! ママ、一年間、ご苦労さまでした。本当に、頑張られましたね。今の努力は、何年か先にきっと、素敵な花が咲きますよ!!

  • 3月号
    心のお掃除 - ママ、いつもありがとう!
    3月号

    心のお掃除 - ママ、いつもありがとう!

    デトックスが流行っていますが、忙しいママには「心のデトックス」も必要です。年末とかお誕生日にでも、1年に1回、定期的にデトックスをしてみませんか?

    やり方は簡単。まず、1年を振り返ります。何をしていたかはあまり覚えていないと思いますので、イベントから書いてみましょう。きっと、イベントがらみで、楽しかったこと、辛かったことを思い出すことができるようになると思います。

    次に、それを見ながら、「この1年は、バタバタだった」のように、共通した気持ちを探しましょう。そうすると、ある傾向が見えてくると思います。傾向が分かったら、翌年の目標を立てます。この場合なら、「バタバタだった=時間に追われた」ということにつながるので、「計画を詰め込み過ぎない」という大まかな目標を立てます。さあ、これでデトックスの半分が完了です。

    次は、心から、ご自分に「お疲れさま」を言ってください。子育ては長期戦。今、一生懸命頑張っていても、結果がでるのはずっと先です。だから、「結果」ではなく、「頑張った自分」にご褒美です!

    ママ、一年間、ご苦労さまでした。本当に、頑張られましたね。今の努力は、何年か先にきっと、素敵な花が咲きますよ!

     

    認定カウンセラー 前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)

  • 2月号
    これさえ、押さえておけば大丈夫 - 子育ての基準
    2月号

    これさえ、押さえておけば大丈夫 - 子育ての基準

    今は、情報過多の時代です。何か知りたいと思って調べても、答えが多すぎて迷ってしまいます。何かを選択する際、5択以上だと決められなくなるのはご存じですか? 子育て関連の情報も同じです。

    子育ての基準も同じで、「良かれ」と思って多くを取り入れると、親としての軸がぶれてしまいます。また、「せねばならぬ」が多いと、する方も、される方も、疲れてしまいます。

    「子どもに、何を身につけて欲しいのか」について考えてみると、次の4つの基準が大事だと思います。

    1.自分の体は自分のものである、という感覚的な思い。(だから、トイレ・トレーニングは無理強いしないで)

    2.親から守られている感覚。(手を出さず、見守るだけでOK)

    3.簡単な時間割を作って繰り返すこと。(安心感や先を見越した能力が芽ばえます)

    4.ママやパパからの共感(気持ちで反応してくれること)

    そうです。特別な事は、何にもいりません。しいていえば、「手は出さず、焦らず、のんびりと」を今のうちに、イライラしないでできるようになりましょう。この基本があると、子どもの背中を押し過ぎることのないサポートが、将来できるようになりますよ!

     

    認定カウンセラー 前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)

  • 1月号
    「NO」は、心の独り立ち-「イヤイヤ」への対応
    1月号

    「NO」は、心の独り立ち-「イヤイヤ」への対応

    「ママ、イヤ~ッ」「イヤ!」 魔の2歳期、ママは大変ですが、「イヤイヤ」はとても大事な成長の証です。このイヤイヤ期があるからこそ、子どもは自己表現を学び、それを通じて気持ちが育ち、我慢や人に対する思いやりが芽生え、自分をコントロールする術が身につきます。この時期にこれらを学べないと、成長するにつれ、周りに順応できなくなってしまいます。

    さて、「イヤイヤ」が成長のために必要なことだとしたら、ママはそれにどう対応したら良いのでしょう?

    人生は、自分ではどうにもならないことや不公平なことでいっぱいです。「そんな時には、自分の怒りをぶつけなくても、相手に通じる方法があるよ」と、教えるのはどうでしょう?

    子どもに「イヤイヤ」をされたら、まず「何が(どう)したいのか」を聴いてみてください。それができることであれば、させてあげましょう。

    できないことであれば、「したい気持ち」は受け止めて、「それは、できないけど、これは、できるよ」と代案を考えてあげてください。

    そして、どうしてもムリなことは、「そうなったら、いいね。でも、ダメは、ダメだよね」と言うのはどうでしょう?

    「イヤイヤ期」も必ずおさまるので、安心して下さいね!

     

    認定カウンセラー 前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)

  • 12月号
    お出かけ先での「困った!」
    -癇癪(かんしゃく)の心理と対処-
    12月号

    お出かけ先での「困った!」
    -癇癪(かんしゃく)の心理と対処-

    お出かけ先で子どもがダダをこねると、周りの目も気になり、困ってしまいますよね。また、子どももふだん行かないところに行ったり、人混みに出たりした時の方が、癇癪を起こしやすい気がしませんか? おチビさんの癇癪は、自分の思い通りにならないときに、「怒り」や「緊張」を発散するために起こりますが、親ができる対処法は「冷静であること」で、治まるまで待つしかありません。ただ、ひんぱんに癇癪を起こす場合には、親がかまってくれることに味をしめている可能性もありますので要注意です。 おチビさんは疲れると癇癪を起こしやすくなりますので、外出の際は、「今日はおとなしいから、用事をもう一つしてしまおう」などと、大人の都合で決めるのはやめましょう。計画通りにできたら、それを喜び、それ以上は求めないことも大事です。 「もっと、もっと」と思い始めると、その気持ちがあせることにつながります。子どもが癇癪を起こした時にも、「早くやめてほしい」と思い始めると、その気持ちは子どもに伝わって、やめなくなってしまいます。 おチビさんが癇癪を起こして、ママが怒ると、親子で癇癪を起こすことになりかねません。クール(冷静)になりましょう!

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会) 認定カウンセラー 前田節子

  • 11月号
    子どもに伝わるしつけ方 -親がお手本-
    11月号

    子どもに伝わるしつけ方 -親がお手本-

    しつけの目的とは、将来自立し、社会のルールに沿って生き、円滑な対人関係を築くためのスキルを身につけることです。たたいたり、どなったり、口うるさくなじったり、おだてなくても、子どもをしつけることはできると思います。 一番大切なのは、「成長に合わせたしつけであること」。そして、子どもは親が言ったことではなく、親の行動を真似ますので、「親がお手本となること」。この2つのポイントさえ押えておけば、あとはそれほど難しくありません。「良いふるまいをしたらほめ」、「良くないことをしたら叱り」、「大人が困ることをしたら、取り合うのをやめ」、そして「ルールをつくり、折にふれて繰り返す」ことが大事なのだと思います。

    また、伝え方も大切です。「なんで、そうするの?」とか、「何回言ったらわかるの!」などと間接的に伝えるより、直接的に「こうしてみようか」とか、年齢によっては「どうしたらよいと思う?」という言い方のほうが子どもには分かりやすく、バランスのとれたコミュニケーションができるようになります。 ママやパパはおチビさんのお手本なのですから、複雑に考えず、頭でっかちにならないように、背筋を伸ばし、颯爽と進んでくださいね!

  • 10月号
    子どもに伝わるしつけ方-効率悪いと、伝わらないよ
    10月号

    子どもに伝わるしつけ方-効率悪いと、伝わらないよ

    「何回言ったら分かるの!」「ダメって言ったでしょう!」「なんで、できないの!」等、(私自身も言った覚えがある言葉ですが)考えてみると、これはとても効率の悪い叱り方です。

    乳幼児にはこのような叱り方はしないと思いますが、これでは、叱り始めた途端、子どもに「聞くスイッチ」を切られてしまいます。

    子どもが聞いてくれる叱り方で大事なのは、お説教でも説得でもなく、「感情的でないこと」です。

    「ダメ」を伝えたければ、「ダメだよ」で良く、その理由をクドクドと説明する必要はありません。また、「何回言ったらわかるの!」と言った嫌味も必要なく、して欲しいことを「しなさい」というだけで良いのです。「なんで、できないの!」に至っては、「それは、ちゃんと教わっていないからです」という答えが子どもから返ってきそうです。

    子どもの年齢が低いほど複雑な内容は伝わりませんので、理由を述べることなく、「して欲しくないこと」を単刀直入に伝える練習をしておきましょう。

    「これ、しなさい」と言われた方が、「これ、していないよね」と言われるよりも、受け取りやすいと思いませんか? そして、自分にもやさしくなれますよ!

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)

    認定カウンセラー 前田 節子

     

  • 9月号
    「怒る」と「叱る」の違い、わかるかな?- 「ムカッ!」と「ドキッ!」
    9月号

    「怒る」と「叱る」の違い、わかるかな?- 「ムカッ!」と「ドキッ!」

    「怒る」と「叱る」を使い分けているママやパパは、ほとんどいません。また、5歳ぐらいの子どもたちに「何が一番イヤ?」とたずねると、ほとんどの子が「ママに怒られること」と言います。

    「怒る」と「叱る」を簡単に分けると、「叱る」は子どもの安全や生きて行く上で必要なルールを守らなかった時で、「怒る」は親が自分の怒りを表現することなのだと思います。

    例えば、外出前の準備をしている時に、「どうして早くできないの!」と言ってしまうのは、「遅れてしまう」とか「時間がない」など親の都合に関連した事であり、自分の怒りの八つ当たりであることが多い気がします。

    特に、子どもが小さい時期は、危ないことをしない限り叱る必要はないため、おチビさんを怒ると自己嫌悪になってしまうママが多いのだと思います。

    怒りという感情は、とても大事な気持ちです。ただ、自分の怒りを子どものコントロールのために使うのは、疲れるだけなのでやめた方が良いですよね。

    「ムカッ」と来たら、たぶんそれはママの気持ち。「ドキッ」ときたら、それは危ない事をした時なので、しっかり「叱って」下さいね。

    前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)認定カウンセラー

  • 8月号
    私って、ダメ母かも? - 完璧ママ症候群
    8月号

    私って、ダメ母かも? - 完璧ママ症候群

    最近、「私、何にもする気がしなくって……」とおっしゃるママが増えてきています。

    色々な事情があるのでしょうけれど、原因を一緒に考えていくと行きつくことが多いのは、「私、完璧になりたい」というママの思いです。

    完璧主義の裏側には、「完璧であれば、過去の過ちをリセットできる」とか、「人の目が気にならなくなる」とか、「もっと愛されるようになる」という偏った考えがあるような気がします。

    ちょっと、ご自分に「私が完璧なママだったら、子どもはどんな子どもに育つのだろう?」と聞いてみてください。

    極論かもしれませんが、完璧な子どもはミスをしません。ミスをしないということは、何もできない・しない子なのかもしれませんし、ママを必要としない子かもしれません。そして、「完璧」とは、現実には存在しない基準なのだと気づかれると思います。

    考えるのが苦手な方は、「完璧でない親であること自体が、子どもにとって最高の贈り物だ」と思って下さい。

    「え! それって、何もしないことですか?」と思われるかもしれませんが、もう、すでに努力なさっているから、大丈夫ですよ。

    完璧でないママは、生き生きしていてステキです!

    前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)認定カウンセラー

  • 7月号
    ちょっとだけ、意識してみましょうか - 心の声を聴いてみて!
    7月号

    ちょっとだけ、意識してみましょうか - 心の声を聴いてみて!

    おチビさんがいるママは、「世界一忙しい」! 何かをしなければならない、といったことはなくても、一日がバタバタ、ノロノロ。達成感を感じることもなく、何となく一日が過ぎていきます。ただ、ママにとってはバタバタ、ノロノロでも、それはおチビさんが成長するためには、とても大事な栄養です。

    そんな大変な日々の中でママができることは、「自分の気持ちを意識すること」。

    「え? なんで?」と思われるかもしれませんが、自分の気持ちを分かっていない人って多いんです。自分の気持ちが分からないと、その対処も分からないので、気持ちが下がってくることにつながります。

    やり方は、簡単。何かしている時に、「私、今、うれしい? 悲しい? 怒ってる? 不安?」と自分に聴いてみてください。そして、答えがでたら、「そうなんだね」と自分の気持ちを受け止めてください。

    「気持ち」に、良い悪いはありません。

    自分の気持ちを受け入れられるようになると、そう感じた理由も分かるようになって、対処できるようになりますよ。

    自分の気持ちが分かるママは、人の気持ちも分かるママです。気持ち美人になりましょう!

    前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)認定カウンセラー

  • 6月号
    ほめてばかりで大丈夫? - 基準は、大事!
    6月号

    ほめてばかりで大丈夫? - 基準は、大事!

    「子どもをほめて育てる」という考えが定着してきていますが、実践できる家庭は少ない気がします。それは、日常生活の中では、子どもは「ほめられること」よりも、大人が「してほしくないこと」をする方が多いからかもしれません。

    そう考えると、「子どもをほめて育てる」よりも、「批判的しない子育て」のほうが、現実的で、バランスのとれた接し方と言えそうです。

    「してはいけない事」をしたら、理由は説明せずに、シンプルに「ダメだよ」と声かけをしましょう。親が子どもに教えなければならないことの一つに「社会のルール」が含まれていますので、「ダメだよ」で教えて行けばよいですよね。理由なしの「ダメだよ」は、批判的でも攻撃的でもなく、ニュートラルです。「ダメ」の理由は、もっと成長してから伝えたらよいと思います。

    子どもは、「ほめられる」よりも「怒られない」方が好きです。頑張ったらほめて、してはいけないことをしたら「ダメだよ」の方が、ママもパパも楽ですよね?

    生きることは、バランスをとること。「過ぎたるは、及ばざるが如し」。そして、叱るためには親の基準が同じであることが大事なので、一度、ママとパパ一緒に、「ダメ」の基準を見直してみてくださいね。

    前田 節子

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)認定カウンセラー

  • 5月号
    どう、ほめたら良いの?
    5月号

    どう、ほめたら良いの?

    -「結果」よりも、「経過」が大事だよ!-

    最近、子育てセミナーなどでよく聞かれるのは、「子どもを、どうほめたら良いですか?」という質問です。私は、いつも「ほめるのは、結果ではなく、経過をほめてください」とお答えしています。 「え!?」という反応が返ってきますが、結果をほめていると、ほめないと何もしない、とか、できないことや苦手なことはしない子どもになる可能性があります。 経過をほめる為には、子どもがしていることを「見守る」ことが必要になりますが、「経過をほめる」と子どもは、自分が見守られてる感があり、そこから安心感が生まれます。 そして、たとえ結果が出なくても、「頑張ること」は大事だと思う気持ちと忍耐力が育ちます。また、たいして頑張らなかったときに結果をほめられても、子ども自身もあまりうれしくないようです。 一生懸命作ったのに失敗してしまった夕飯を、「おいしいよ。一生懸命作ったんだね」と言って食べてもらえると、「次は、頑張ろう!」と思えますよね。子どもも、それと同じです。そして、頑張れば、結果はきっとついてくるのだと思います。ママ、パパ、いつも頑張っていらっしゃいますね!  その気持ちがステキです!

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)
    認定カウンセラー
    前田節子

  • 4月号
    キラキラ・チョロチョロ、これ、なあに?
    ─ 子どもの生きる力 ─
    4月号

    キラキラ・チョロチョロ、これ、なあに?
    ─ 子どもの生きる力 ─

    おチビさんは、目覚めたときから眠るまで、自分が動けるのがうれしいのか、一日中、家の中を探検します。机の引き出しの取っ手につかまり、こちらのドキドキはおかまいなしで、急に立ちあがります。「あ!」と思った瞬間、自分でちゃんと「尻もちスタイル」で元の体勢に戻っています。

    毎日が、ワンダーランド。家の中にある物は、全部、新しい発見。おチビさんはとてもハッピーですが、ママやパパは大変!毎日がドキドキ・ハラハラの連続です。

    少し大きくなっても、キラキラ・チョロチョロは変わることなく、「うちの子、落ち着きがなくて困ります!」というママの声が聞こえてきますが、基本、乳幼児は皆、落ちつきはありません。

    おチビさんがキラキラ・チョロチョロしている時は、ママやパパは、手や口は出さず、見守っているだけで十分です。手を出さないことで、「勇気と好奇心と積極性」が芽生えます。

    唯一、要注意なのが、おチビさんが集中している時。何か危ないことをしているかもしれないので、油断大敵です。

    この時期から手や口を出さず、「見守り」ができるようになると、これからの子育てが楽になりますよ!

     

    BACP(英国カウンセリング・サイコセラピー協会)
    認定カウンセラー
    前田節子

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